2人の先輩と、転機になったYouTube
僕の美容師人生の中で、
「この人たちがいなかったら今の自分はいない」
そう思う先輩が2人います。
2店舗目での半年間
1店舗目を辞めたあと、
知り合いの繋がりで2店舗目の美容室で働かせてもらうことになりました。
そこでは本当にのんびり働かせてもらっていて、
入客がなければ他のスタイリストのヘルプに入る。
そんな毎日でした。
今思えば、少し休憩期間みたいな時間だったのかもしれません。
そして、その場所で半年ほど働いたあと、
また大きな転機がやってきます。
M先輩との再会
のんびり仕事をしながらも
「このままではまずいな…」
となんとなく不安に思いながら過ぎていく日々。
そんな時に久々に会った、M先輩。
僕が美容室で働くきっかけをくれた先輩です。
当時のM先輩がその時働いている会社は、
スタイリストをずっと募集しているようなお店でした。
しかも、
「M先輩の後輩なら」
ということで、
特別な面接もなくすぐ働けるとのこと。
あらためて、
“この人、どれだけ周りから信頼されてるんだろう”
そう感じたのを覚えています。
初めての“忙しい美容室”
ただ、その会社は今までとは全然違いました。
リーズナブルな価格帯で、
とにかく回転数を重視する美容室。
いわゆる“忙しい美容室”でした。
2店舗目でのんびり働いていた僕にとって、
その環境はいきなりハードモード。
次の予約がどんどん迫ってくる。
でも、目の前のお客様の仕上がりにも迷いがある。
その両方に追われながら、
毎日神経をすり減らしていました。
自分の実力のなさ
「今まで学んできた技術で大丈夫」
そう思って、働いてみたものの
でも実際に働いてみると、
全然そんなことなかった。
カットもカラーも、
自分では出来ると思っていたことが、現場では全然通用しませんでした。
それゆえに、自分の出来ていない技術が浮き彫りになっていきました。
ありがたいことに予約は入る。
でも、出来ない事が怖くてお客様に施術したくない。
でも仕事をしなければ収入もない。
だからやるしかない。
でも、自信はどんどん無くなっていく。
カウンセリング前に、
「カットは整えるくらいって言ってくれないかな…」
「カラーも前回と同じって言ってくれないかな…」
そんなことを思ってしまう日もありました。
今振り返っても、かなりボロボロだったと思います。
当時の店長、伊藤さん
そんな時に支えてくれたのが、
当時の店長、伊藤さんでした。
仕事はめちゃくちゃ速い。
しかも、どのメニューでも仕上がりのクオリティが高い。
僕からしたら、完全に理想の美容師像でした。
しかも、仕事面だけじゃなくて、
仕事終わりに飲みに連れて行ってくれたり、
技術の話も、しょうもない話も聞いてくれる。
兄貴みたいな存在でした。
うまくいかない時期だったからこそ、
伊藤さんの存在に、本当に救われていたと思います。
もちろん今でも、交流があるので
仕事のことを相談できる先輩であり
負けたくないと思えるライバルのような存在です。
転機になったYouTube
そんな、全てがうまくいっていなかったある日。
伊藤さんが、
「この人の動画、めっちゃ勉強になるよ」
と教えてくれたのが、
NOTの長門さんのYouTubeでした。
当時はまだネオメテオもなく、
・レイヤーカット
・ショートカット
・酸性ストレート
そんな動画が中心。
でも僕は、技術以上に、
“技術への向き合い方”
“お客様への姿勢”
長門さんに強く惹かれました。
とにかく見まくった
そこからは、
本当に毎日動画を見ていました。
ご飯を食べながら。
お風呂にスマホを持ち込んで湯船に浸かりながら。
今思うとかなり行儀悪いですね(笑)
でも、それくらい必死でした。
不思議と、
なんとなくやっていたカットが、
少しずつ整理されていく感覚があったんです。
迷いながら切っていたものが、
少しずつ“考えて切れる”ようになっていきました。
そして起きた、ちょっと恥ずかしい事件
そんなある日。
伊藤さんに言われました。
「長門さんの動画めっちゃ見てるでしょ?」
僕はその時、
(お、技術が変わってきたのかな?)
なんて少し嬉しくなって、
「はい!めっちゃ見てます!」
って答えたんです。
そしたら返ってきたのが、
「だよねー!
口調とか、笑い方とか、仕草が長門さんっぽいもん」
……。
いや、そっち!?(笑)
技術じゃなくて、
完全に動作の方を真似していたらしいです。
「技術が成長したのかも」
なんて少し期待していた自分が恥ずかしかったです。
恥ずかしすぎて、穴があったら入りたかった。
今思えば、
それくらい長門さんの動画に影響を受けていたんですよね。
動画で勉強する習慣
もちろん、
真似ばかりしていたわけではありません。
動画で勉強を続ける中で、
少しずつカットの迷いも減っていきました。
そしてその頃から、
InstagramやYouTubeで
いろんな美容師さんの投稿を見る習慣がつきました。
今は本当に、
少し空いた時間でも学べる便利な時代だと思います。
ネオメテオとの出会い
そして、ここでまた大きな転機が訪れます。
長門さんが開発したストレート剤、
「ネオメテオ」
の登場です。
初めて仕上がりを見た時の衝撃は今でも覚えています。
今まで見たことのないツヤ。
柔らかさ。
“な、なんなんだこれは…”
って本気で思いました。
でも、簡単には使えない
ただ当時の僕は雇われ美容師。
勝手に薬剤を変えることはできません。
なのでオーナーに相談して、
・薬剤は自費で仕入れる
・別メニューとしてやらせてもらう
そんな形で、
ひっそりネオメテオを使わせてもらうことになりました。
でも実は、
本当に大変だったのはここからでした。
次回第4話は
・髪質改善系メニューのスキルアップ
・ネオメテオとの試行錯誤
・そして独立までの流れ
このあたりを書いていこうと思います。



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