ケミカル赤ちゃんと、目的と手段
話は、独立前に戻るのですが。
メテオを使い始めた頃。
そこから僕は、少しずつ「薬剤の中身」に興味を持ち始めました。
ケラチンなら何でもいいわけじゃない。
いろんな酸があって、組み合わせで質感が変わる。
還元剤も、何を合わせるかで働き方が変わる。
今思えば、ちゃんと学んでいる美容師さんからしたら当たり前のことだったと思います。
でも当時の僕には、その世界が衝撃でした。
「うわ、面白っ!」
「知らないことだらけじゃん!」
そんな感覚でした。
衝撃を受けた美容師との出会い
ただ、正直に言うと。
僕はケミカルを学び始めるのが、かなり遅かったんです。
それまでInstagramやYouTubeで情報を見ていたとはいえ、
本当の意味では“理解していなかった”。
でも、知らないことを知っていくのは本当に楽しくて。
当時「インスタ映え」なんて言葉があるくらいに、写真や動画でキラキラした投稿が多かった時代
そんな中でも異彩を放つ
Instagramでひたすら文字投稿をしている美容師さんがいたんですよ。
しかも、その文章がめちゃくちゃ面白い。
その方に施術して欲しくて、宮古島からお客様が来る、なんて話を見て、
「え、何それ…すごすぎる」
って、本気で衝撃を受けていました。
オンラインサロン ケミカレーション
その方が、オンラインサロンを主催していたんです。
もちろん気になる。
でも、当時の僕はケミカル知識なんて本当に赤ちゃんレベル。
それでも、入ったら詳しくなれるんじゃないか。
もっと成長できるんじゃないか。
そう思ってオンラインサロンの説明を読んでみたんです。
ところが、そこに書かれていた内容を見て完全にビビりました。
*下記は過去のその方の投稿より抜粋
『ターゲットはトップオフTHEトップ。最高最強を求める美容師お客様が活用してほしい。
そうでもない人が活用したところで、僕のアイテムの質が落ちちゃうんです。
最高の人最強の人が使ってこそ、僕のブランド価値がどんどん上がっていくんで。
それを安売りして質を下げたくないんです。
ハードルが最も高いのがケミかレーションであり、それでいいんです。
トップを目指す人以外は相手にしたくないし、時間の無駄。僕とは合わない。』
ふむふむ、ここのオンラインサロンに求められているのは
「トップオブザトップを目指す人」
いやぁー、流石にまだまだ無理だなあ…。
僕のケミカルレベル、赤ちゃんだもんなぁ…。
地域で1番なんて考えたこともなかった当時の僕は、
「いや、こんなレベルの自分が入っていい場所じゃないだろ…」
と、その時は入会を諦めました。
独立した変わった考え方
そして、話は独立後に戻ります。
当時は怖くて入れなかったオンラインサロン。
ですが、自分でお店を出したからこそ、
「南足柄で1番の美容室になりたい」
そう思うようになりました。
なれるかなれないかは別として、
目指さなければ絶対に1番にはなれない。
小田原にも負けたくない。
だったら、怖くても学ぶしかない。
そう思って、僕はそのオンラインサロンに入会しました。
想像以上だった学びの世界
実際に入ってみると、想像以上でした。
独立前よりも勉強して、それなりに知識はついたと思っていた自分
しかし蓋を開ければ
知らない成分。
知らない理論。
見たことのない処理剤。
「自分、何も知らなかったんだな…」
そう痛感しました。
わかった気になっていたプライドも、最初に全部折られました。
とはいえ、ずっとわからないままも悔しかったんですよね。
だから、
まずは主要なアイテムをノートにまとめる。
知らない単語は全部調べる。
休みの日も情報を読み続ける。
とにかく頭に叩き込む。
そんな毎日でした。
学びにはお金も必要
そして次は、商材。
オンラインサロンに入ると仕入れは安くなるとはいえ、
必要なものを揃えていくと、まあまあな金額になる。
しかも新しいアイテムもどんどん出る。
気づけば、最初の2ヶ月で50万円くらい使っていました。
みるみる減っていく口座残高を見ながら、普通にドキドキしてました(笑)
でも、やっぱり身銭を切るって大事なんですよね。
お金を使ったからこそ、本気になる。
学んだことをちゃんと理解したくなる。
髪を綺麗にすることが目的になった
すると少しずつ、施術も変わっていきました。
「このお客様には、こうした方がいいかもしれない」
そんな風に考えられるようになっていったんです。
お家でのケア方法も提案して、
髪がより綺麗な状態を維持できるようにする。
そして何より、
髪が綺麗になることで、お客様自身が喜んでくれる。
それが本当に嬉しかった。
いつの間にか、
“髪を綺麗にすること”
そのものが、自分の仕事の目的になっていました。
少しずつ施術にも自信がつき、
美容師の仕事がさらに楽しくなっていったんです。
髪だけでは足りない
髪が綺麗になると、お客様は本当に喜んでくれる。
でも、たくさんのお客様を担当する中で、ある事に気付き始めました。
髪が綺麗になっても、
疲れて見える人がいる。
老けて見える人がいる。
なんとなく元気がなさそうに見える人がいる。
もちろん髪は大事。
でも、それだけでは本当の意味でその人を綺麗にする事はできないんじゃないか。
そんな疑問が少しずつ生まれてきたんです。
だからこそ思ったこと。
「美容師は髪だけ見ていたらダメ」
髪が綺麗なのはもちろん大切。
でも、それはゴールではなくて、
その人自身が美しくなるための“通過点”なんじゃないか。
美容師側が、髪を綺麗にするだけで満足してはいけない。
もっとその先がある。
美容室を通して、美意識そのものを上げていく。
“老けさせない”とか、
“疲れて見えない”とか、
そういう部分まで含めて美容師の役割なんじゃないか。
そんなことを考えるようになりました。
やるべきことが見えてきた
2026年。
やるべきことが、少しずつ見えてきました。
でも同時に、
「今までの自分は、髪のことしか見えていなかったんだな」
そう感じたんです。
じゃあ、その先へ行くにはどうするのか。
何から始めるのか。
次回、多分最終回。
今年、僕が「とにかく行動しよう」と思って始めたことについて書いていこうと思います。



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