すぐやる、下手でもやる
ここまで美容師物語を読んでくださり、本当にありがとうございます。
軽い気持ちで書き始めたつもりでしたが、気付けばとても長い物語になっていました。
美容学校時代から始まり、アシスタント時代、スタイリストデビュー、薬剤との出会い、独立。
たくさんの遠回りをしながら、今の自分に繋がっています。
そして最終話では、今の僕がなぜ「髪だけではなく健康や老化の話をする美容師」になったのかを書こうと思います。
動画発信を始めた理由
ある日、いつものようにタモさん(ケミカレーション主催者の美容師)の投稿を見ていました。
そこにはこんな内容が書かれていました。
「世間はあなたに興味がない」
だからまずは美容師としての顔を知ってもらう必要がある。
周りと同じことをしていても埋もれてしまう。
そんな話でした。
それを受けて、当時の僕は、
「どうしたらもっと自分を知ってもらえるんだろう」
と考えていました。
美容師としての技術や考え方を知ってもらう方法。
そして、
「美容師としての顔を知ってもらう方法」
を探していました。
顔を出して話せばいいじゃん
そこで出した結論が、
「動画で話そう」
でした。
今考えると本当に単純です。
でも当時の僕は、
- 伝えたいことを伝えられる
- 顔を覚えてもらえる
- 継続する力も身につく
一石三鳥だと思ったんです。
そして営業日に一本動画を上げることを決めました。
最初の動画は本当にひどかった
今でも覚えています。
最初の動画は緊張で目が泳いでいるし、話し方もぎこちない。
編集しながら自分で見返していて、
「うわぁ…恥ずかしい…」
と思いました。
でも不思議なもので、何本も撮って編集していると少しずつ慣れてきます。
客観的に自分を見られるようになって、
「ここはもっとこう話そう」
「この伝え方は分かりにくいな」
ということが見えてきます。
さらに動画で話す内容についても、
成分や理論をもう一度確認してから話すようになるので、自分自身の理解も深まっていきました。
続けることで見えてきたこと
こうして動画を上げ続ける習慣ができました。
最初は試行錯誤の連続でしたが、
「少なくとも自分の周りにはこんな美容師はいない」
そう思いながら続けていました。
ただ、発信を続ける中で、ある疑問が生まれます。
「美を提供する」とは何なのか
僕たち美容師はよく、
「お客様をキレイにする」
と言います。
でも、そもそもなぜ髪をキレイにするのでしょうか。
当時の僕はそこまで深く考えたことがありませんでした。
確かに髪がボサボサだと老けて見えます。
逆に髪がキレイになるだけでも若々しく見える。
それは間違いありません。
お客様をキレイにするということは、髪の毛の事だけで本当に十分なのだろうか。
老けないを売る美容師へ
年齢を重ねること自体は悪いことではありません。
誰でも歳は取ります。
でも、
「老けたい人」
はいません。
できることなら、いつまでもキレイでいたい。
そう思うのは自然なことです。
そして年齢を重ねるほど、髪だけではなく、肌のツヤや姿勢、表情、体の状態など、そういったもの全てが美しさに関わってきます。。
だから僕は、
髪だけをキレイにするのではなく、
体の内側から整えながら、美しく年齢を重ねる。
そんな価値を伝えられる美容師になりたいと思うようになりました。
自分の小ささを知った出来事
そんなことを考えていた時に開催されていたのが、タモ1グランプリでした。
受賞されている方々は、本当にレベルが違いました。
僕が髪だけを見て満足していた頃、
その人たちはもっと先を見ていました。
もっと深く。
もっと真剣に。
お客様の未来を考えて行動していたんです。
その姿を見た時、
「自分はまだまだだな」
と痛感しました。
正直、心も折れました。
諦める理由は簡単
でも、
「あの人は特別だから」
「自分には無理だから」
そうやって諦める理由を探すのは簡単です。
ただ、お客様の未来を本気で考えるなら、
逃げるという選択肢はなくなります。
僕を信じて通ってくださるお客様がいる。
その方たちのことを考えたら、
遅くても今から学ぶしかない。
そう思いました。
これから伝えていきたいこと
だから今年からは、
髪の話だけではなく、
食事や生活習慣なども含めて、
内側から美しくなれる情報を発信していこうと思っています。
もちろん僕自身もまだ勉強中です。
だからこそ、
今まで以上に学びながら、
その学びを皆さんにお伝えしていきたいと思っています。
そして一緒に、
「美しく年齢を重ねる」
ということを考えていけたら嬉しいです。
おわりに
とても長くなりましたが、
土屋佑太美容師物語はこれにて終了です。
美容師になるまで。
アシスタント時代。
挫折したこと。
悩んだこと。
遠回りしたこと。
たくさんありました。
でも振り返ってみると、その全部が今の自分を作ってくれています。
そして今もまだ途中です。
僕はこれからも、
髪をキレイにするだけではなく、
その先にある
「美しく年齢を重ねること」
をお手伝いできる美容師でありたいと思っています。
だからCHANTでは、
髪だけではなく、
食事や生活習慣、
体の内側からの健康についても発信しています。
美容師なのに、なぜそんな話をするのか。
その理由が、この美容師物語で少しでも伝わっていたら嬉しいです。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。
これからもCHANTをよろしくお願いいたします。


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